どうなる外国人技能実習制度!?彼らに直撃インタビュー!
「日本一の床」の提供を目指し、全国で左官・土間工事を手掛ける川村工業です。
物流倉庫や各種商業施設をメインとし、最近は「研磨」のご相談も増えています。
そのような現場の第一線では、外国人技能実習生や、特定技能ビザで就労する人材が活躍しています。
川村工業でも早くから外国人技能実習生の受け入れを始め、特定技能ビザの申請においては国内でも前例がない段階から真っ先に着手しました。
さて、「外国人技能実習制度」ですが、「廃止」「新制度創設」と、昨今話題沸騰中ですね。
パワハラや、昇給しない低賃金、賃金の未払いなど、ニュース記事には「人権侵害の温床」という記載さえあります。
一方、川村工業で共に汗を流した技能実習生からは、
- ・彼女と結婚することになりました!
- ・母国で土地を購入し、家を建て、両親へ新居をプレゼントしました!
- ・母国で○○の事業を起こし開業しました!
といった、思わず口元が緩んでしまうような、嬉しい報告が頻繁に届きます。
また月に何度も外国人人材から面接の希望が届き、他社で勤めていた人が転職で弊社に入社することも珍しくありません。
そこで今回は、弊社で働く外国人スタッフに直接インタビューを実施。
率直に入社後の感想や、なぜ日本で働くのか、聞いてみました。
生の声を動画で掲載!!
社長の川村の意見も!ぜひご覧ください。
代表取締役 川村篤 |
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金ゴテから最新機械まで操る川村工業の現社長。 見た目とはウラハラ?に、年齢の若い職人からも慕われるキャラクター! |
代表取締役 柴崎幸子 |
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グループ全体の会計業務、新規事業立ち上げを担う。 多数の建設会社の会計に携わってきた経験からくる視点が鋭く面白い! |
川村工業で働く外国人の方々に、率直に聞いてみた。
職人さんや社員さん、協力会社さん、外国人スタッフの方々など大勢の関係者が来ていてとっても盛り上がりましたね!
今年は当日まで桜もキレイに咲いていてサイコーだったね!
川村工業で活躍している外国人の方々が、あまりに生き生きしているので、なんでかなってちょっと知りたくなって。
映像にしたので見てください!
インドネシアから来た、外国人技能実習生
Q:川村工業に来た感想を教えて下さい!
私たちはインドネシア人です。
会社は優しい!お金じゃないけど物とか買ってくれる。
私たちは今から3年間仕事を頑張ります。
Q:何を買ってくれるのですか?
いっぱい、ジャンパーとか靴とか、ズボンとか食べ物とか。優しい。
日本に友だちいっぱい来てるけれど、「来た時に会社から何もらった?」って聞いたら「何ももらってない」って言ってた。
だからここは良い会社です。
Q:左官の仕事でも川村工業は機械を沢山使うから、驚きませんでしたか?
大きい会社で、機械がいっぱいでビックリした。
今はまだあまり使わないけど、これからチャンスあったら教えてくれる。
同僚も、先輩、上司も優しい。
優しく、真面目に教えてくれました。時々怒られる(笑)
「これやってください」って教えてくれて、「明日確認するよ」って。
ちょっと怖いけど自分のため、仕事のためですから。
次の日、全部は覚えられなかったけど、「良い!」って言ってくれることもあった。
どんどん慣れるようにお願いしますって言われてます。
Q:他にここに来て良かったな、ということはありますか?
例えば今。こういうの(BBQなど)嬉しいと思う。
良いイベントです。素晴らしい会社。
Q:どうしてそんなに日本語が上手なのですか?
日本語の試験に受かりたいから。
会社が日本語の先生を付けてくれて、1ヶ月に2回くらい教えてくれる。
Q:これからの目標などはありますか?
インドネシアと日本では、生活の習慣が違うから、キレイに家を使うように変えていきたいです。
日本滞在9年!特定技能で働くベトナムの方(34歳)
Q:いつ入社されたのですか?
2ヶ月前です。
それまでは三重県で建設の仕事をしていました。土木や、測量、鉄筋検査などです。
日本に9年間いますが、1回目は実習生として来て、国に戻ってから留学生として日本語を勉強しに来ました。終わってから三重県で3年間働いて、2ヶ月前に川村工業に転職しました。
Q:転職した理由は?
前の仕事は、ベトナムではあまり使わないスキルだったのです。
左官の仕事なら、スキルを身に付けたら(ベトナムに)帰っても自分の会社を作ったり、自分の仕事が持てます。
母国でもできる仕事をしたかったのです。
Q:川村工業に来た感想を教えて下さい!
めっっっちゃめちゃ良い会社です。
生活でも仕事でも、日本人の皆さんに手伝ってもらって、本当に感謝しています。
三重県と東京は全然違うから、買い物に連れて行ってもらって、教えてもらいました。
今までの会社ではそういうのはあまりなかったので、ここに来てすごく良くしてもらってびっくりしました。
今まで働いた会社では、日本人って冷たいのかなって思っていました。
外国人ってバカにされるみたいで。
川村工業に入社して、一番上の会長から色々手伝ってもらいました。
(会社の)一番上の人と、入社したばかりの自分。
こんなに(立場が)違うのに、優しくしてもらって、それから日本人が冷たいという(印象)のはなくなりました。
職人の人数を見たら大体わかるんじゃないですか?どんな会社か。
ここはこんなに沢山人がいます。外国人も10人以上いる。
あまり良くない会社は、そんな人数いません。みんな転職してしまいます。
Q:目標はありますか?
お金を稼ぐために日本に来たのですが、日本の仕事のやり方や、生活の仕方ももっと勉強したいです。
毎日仕事しながらちょっとずつ日本語を勉強していますが、試験を受けて合格したらもう少し長く働けるので。
ベトナムに帰ったら経験したことや勉強したことを教えてあげたいんです。
Q:給料はどうですか?
特定技能では、基本給の手取り額が、大体18万円、多くて21万円のところが多いですが、
川村工業は最初の特定活動期間は手取り額が20万円で、3ヶ月いたら「特定技能」に移行になって25万円になります。
それだけじゃなく、入社祝い金として10万円もらえます。
(※地方からの移住も考えて入社祝い金を支給しております。)
そして家賃も会社が負担してくれるから、そのお金を貯金できます。
そのお金(家賃分)だけで家族は1ヶ月生活できます。
私は3人兄弟で、両親は大変でした。
兄と弟が(ベトナムで両親の)近くにいて、何かあったら手伝ってくれてるので、
ちゃんと働いて貯金して、お金をもらったら両親に送ってサポートするのです!
日本人は外国人技能実習生、就労者に感謝すべきだ
「どうせ国に帰るんだろう」って実習生の給料をほとんど昇給しない会社もあるだろうし、かたや外国人の希望を理解しようとする会社もある。
うちは日本人も外国人も関係なく、沢山稼いでもらえたら嬉しいし、「来て良かったな」って思ってもらえれば◎。
けれどやっぱり残念だけど、建設業は現実を受け入れれば、若い人に見向きもされない。
肉体労働をやりたがらない。どう頑張っても採用は難しいんだよ。
そこへ海を渡ってでも来てくれて一緒に働いてくれるっていうのは、日本人は彼らに感謝しなきゃいけないって思ってる。
建設業は小さな仕事なら1人でできることもあるだろうけど、会社が生き残っていくためには、マンパワーが必要なシーンもあるからね。もう本当に共存共栄だよ。
我々が最初に外国人技能実習生を受け入れたときと比べると、外国人人材の門はかなり広がっていると思う。それに反対する勢力もあるけれど、広げざるを得ない状況がある。
この国は、政治もそうだけれど切羽詰まってからじゃないと行動しない国なのかなと感じるね。切羽詰まってからじゃないと国民も納得しない。
「だからこうしなきゃいけないでしょ!仕方ないですよね!?」っていう状況にならないと、いつまでもあーでもないこーでもないって進まない議論ばっかりやっている。
そういう同調圧力に乗らないとやりたいことがやれないんです。
国がダメだっていうものはできないし。外国人がどうこうっていうのも、我々にはどうにもできない問題だよ。
それでも目的を持って日本へやってきて、お金を稼いで立派な家を建てたという話を聞けばさ、嬉しいよ。うちで働いている人たちは皆それを達成していってるから凄いよね。
あくまでも為替のメリットがあるから日本に来ている
(外国人技能実習生が母国で建てた家)
この前、「どのくらいお金貯まったの?」って聞いたら、「1,500万円くらいは貯まった」って言ってる人もいたね。
そんなに良い給料で働けるのなら、ビザを取得して残りたいっていう人も多いんじゃないですか!?
「このまま日本に住んだら?良い国でしょう?」って。そしたら「物価が高いからだめ」って言われました。
結局、為替の差があるから、日本で働けばまだ現地の3〜5倍程度のお金が貰えるからメリットがあるわけで、その為替の差を活かしている彼らにとっては日本に住んでしまうとそのメリットが無くなってしまうの。
その辺はとてもシビアに考えていますね、一人ひとり。
それはそもそも産業の有無という問題もあるけれど、もしかしたら日本の建設業が人手不足に陥っている理由と同じ面もあるのかもしれない。人気がないっていう。
働ける年数も限られているし、それなら少しぐらいのことは我慢しますよね。
外国人と会社は「共存共栄」の関係。「安く使って儲けよう」とは思わない。
その中でどうやって、稼いでもらえるように努力するかというのは会社それぞれ。
外国人だって、辞める自由、権利があるからね。
それに外国人だろうが、日本人だろうが関係なく、対価は仕事に対して払われるものだよね。
求められていることに応えることで払われるわけじゃん。
うちが努力して、良い!と思う物をお客さんに買ってもらう。
そして、そうした現場で頑張っている人たちには「一生懸命やってくれてありがとう」って今度はお金を払う立場になる。
気持ち良くお金を払いたい。ただそれだけなんだ。
「どうせ国に帰るんだから、安く使って儲けよう」って、川村工業はそうは考えないというだけ。「お金も払うから、一生懸命良い仕事をしてくれよ!」っていう考え。
さらに、その頑張れるモチベーションをどうしたらつくり出せるか工夫している。文化も違うのだから、分かり合うまでには時間がかかるけれど、彼らの希望を聞いてうちの会社に何を求めているのかを考えるんだ。
その一つが引っ越しの時にも助かる入社祝い金だったり、家賃だったり。光熱費を会社が負担するとか、その代わり無駄にするなよ!って言っているけれどね。
入社直後に生活に必要なものを一緒に買い物に行って、大量買いしたりなんてことはよくやっているし。(笑)
これには大きな意味があってね。
彼らに「カラダづくり」から教えているつもりなんだ!
たくさん食べて、たくさん寝ること!基本中の基本なんだけれど。
そうして元気なカラダで働いてほしいんだ!
昔、とにかく気合だ根性だといって休み無しで仕事をして、自分自身カラダを壊したことがあってね。
だから仕事は一生懸命やるんだけれど、その前に資本となるカラダを大事にすること。自己管理ともいうけど、それを教えているんだよ。
あとは会社で技術研修をやったりね。私も直接教えているよ。一緒に作業することでわかることって、いっぱいあるから。
こういうのって、お金の価値とはまた違う。
仕事が終わってからの時間なのに、先輩たちが一緒になって自分のために動いてくれるってさ、そうされたら純粋に嬉しいじゃん。
結局ね、良い仕事をやった人間というのが、最終的には強いと思うよ。どんな仕事でもね。
「これ作ってて面白い!」「疲れるけれど達成感がある!」って感じられたら、それが何であろうと出来上がる物に違いが表れると思うんだ。
そういう環境は会社がつくるもの。
経営していく中で、頑張っていい製品を納品してもあまりお金が残らなかった、なんてこともあるけれど、それは事業主が次から値上げするとか調整すればいい。
その時に、日頃どういう仕事をしているかが出る。
一生懸命努力している人たちだったら、お客さんも「値上げしても仕方ないよね」って、話を聞いてくれるさ。
事業をやるというのはそういうことじゃない?
値段を叩かれるなら交渉する力を付ければいい。それは技術やアイディアさ。人件費ばかり削って削って安く人を使うという考えになるのはちょっと悲しいね。
その点ではうちの場合は、仕事で結果を出し続けているから。自信を持って自分たちの考えや意見を提示できる。
いつまでも「完璧」を追い求めて…「日本一の床」を目指しているからね!
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