東北で野丁場専門の左官屋!有限会社イワマ 「東北左官業界を盛り上げる起点となる!」 - 川村工業丨直用職人が全国出張する左官・土間工事会社

東北で野丁場専門の左官屋!有限会社イワマ 「東北左官業界を盛り上げる起点となる!」

左官業は、建設業界で最も人手不足が深刻化している職種の一つです。
特に、その中でもゼネコン各社が発注できる左官・土間工事会社を見つけられずに困り果てているのは「野丁場」の現場

着工直前になってもまだ左官屋が決まっていないという現場の話も多方面で耳にしています。

そんな中、東北で左官業界の活性化に取り組んでいる職人会社があります。
東日本復興時にも急ピッチで建築される復興住宅を何棟も手掛け大きく貢献した有限会社イワマ。宮城県仙台市に本社を置く、野丁場専門の左官・土間工事会社です。

モノリスグループが推進する左官職人の無料紹介サービス「左官の窓口」でも、東北エリアの重要ポジションを担い、現地のネットワークを活かした優良職人紹介に多大なる貢献をしています。

また、有限会社イワマは世代交代し、先代から受け継がれた柔軟さそのままに経営陣の年齢は若くなり、更に勢いが加速しています。

東北復興支援の時から川村工業との関係性が色濃くなったという、有限会社イワマの2代目経営者 専務山口さんと、川村工業代表 川村との対談が実現しました!

未経験なのに突如「職長」として現場に送り込まれる!?山口さんとの出会い

インタビュアー
早速ですが有限会社イワマさんのホームページを見たら、川村工業さんと同じ工法がたくさん紹介されていました!
本当に川村工業さんと同じように左官も土間もやっていらっしゃるのですね!

川村工業さんとはいつ頃からのお付き合いになのですか?

山口さん
出会いは先代のときでした。
震災の時に、どうしても職人を集める必要があって、東京から来てもらったんです。
川村工業のみなさんには土間屋さんとして来ていただきました。その時僕はまだ入社していなかったのですが。
川村
山口さんは途中から「パッ」と現れたんですよね。
インタビュアー
パっと?
山口さん
えぇ、パっと。(笑)
川村
岩間社長の娘婿として会社に入社されて。社長からは「何もわからないから頼むね」って言われてたんだけれど、なんだかそんな新人感もなく馴染んでいましたね。
山口さん
篤さんと仕事するようになったあの頃ほとんど初めてでしたよ。
川村
この業界って、慣れるまでに時間がかかると思うでしょう?でも割と飲み込みが早いというか…「教えて下さい」とは言っていたけれど、自分からどんどん周りの先輩に聞いていて、色々関わっているうちにできるようになってしまったという感じ。急速に仕事を覚えて。だから凝縮された濃い時間だったのかな。

山口さん
もうやるしかなかったっすからね!あの時は。
でも社長のもとには支店から「もっとちゃんとした職長をよこしてくれ」って嘆願書が来ていたんですよ。(笑)

インタビュアー
え?いきなり職長!?やらされてたんですか!?(笑)
山口さん
もう「頭いないから職長やれ」って社長に言われて。
もう何も分からず…
川村
そういうお父さんだったんだよね!義理のお父さん(岩間社長)が。
大学も出ていてものすごく頭の柔らかい人でね。こっちからの提案にグイグイ乗っかってきちゃう…

当時人手が足らないし、どっちかと言えば岩間社長も上に対して平気で物を言うような人だったから、「職人は減ってるんだ!散々ゼネコンが職人を潰してきたんだからもう集めてきた人間を育てるのは組がやれ!」という勢いでね。(笑)

そういうノリだから、左官の手元でも斫りでも何でもやらせて、本当の左官屋を未経験者と混ぜて、経験のない人もごちゃまぜにして左官屋を作ろうとしていたんだよね。
仕事をどんどん教えながら納めていく、と。

山口さん
その頃は人を集めたもん勝ちというところがありました。とにかく急いで復興住宅を作らなきゃいけなかったので人間さえいれば仕事はある。
たった1年で何棟も一斉に建てるんですよ。ゼネコンも沢山来ていました。

(気仙沼南郷復興住宅)

(気仙沼内の脇復興住宅)
インタビュアー
復興の現場というのはそれほど混沌とした状態だったのですね!
川村
どの業界でも同じだけれど、メインの作業以外にも雑務って沢山ある。「片付けを職人がするのかよ!」とか「接着剤塗るのなんて左官屋の仕事じゃねえ」なんて言っている場合じゃなかった。

だから本物の職人はプロにしかできないことをやりながら、新人にそういう雑務をどんどん手伝わせて携わっているうちに合理的に育てていくというノリだったのさ。

建設業界のよくない所が、イワマと川村工業の信頼関係を築くきっかけに

インタビュアー
復興の現場というのはそれほど混沌とした状態だったのですね!
川村
いや、イワマさんの現場として行っていたよ。イワマさんのことは以前から知っていて、土間の応援に行ったことがあったんだ。

規模の大きい野丁場ができる左官屋はその頃すでに少なくなっていて、リーマンショックとかで倒産や廃業が相次いで、建設業界が衰退していた時だったんだ。

「もう東北では人を集めきれない」と岩間社長から言われて、「僕が集めてみましょう!」と全国から人を募集したんだよ。

山口さん
北海道からも来ていましたよね。我々だけで100人以上いましたね。
川村
とにかく普通じゃありえない給料でバンバン広告かけてバンバン採用して送り込んだ。(笑)するとゼネコンからも「誰が窓口なの?」っていう声が上がってきて、岩間社長に問い合わせが行くような図式をつくったんだ。

この業界の良くないところは、すぐ間の「調整役」を飛び越えて直接安く仕事をしようとする所。調整役は昔で言う棟梁、大事な軸!だからその分経費もかかる。意外とそれを理解していないんだよね、ゼネコンは。

復興支援のときも、もう直接使ったほうが良いと「イワマを飛び越えて直でやらないか」って私の所に話が来る。そういうことを平気でやっちゃう業界なの。それが落とし穴なのに。

我々は「それは違う」と言って、全部行かないと断った。岩間さんに言ってくれって。

インタビュアー
うわあ!めっちゃカッコイイ…
人は集めるだけ集めてきて、イワマさんの顔を立てる…

そういう流れで川村工業さんとイワマさんの関係ができていったんですね。

野丁場の左官屋が激減の危機!なぜ町家の職人になりたがる?

インタビュアー
さっき、野丁場の現場ができる左官屋さんが少なくなっていると言っていましたが、それはどうしてなんですか?
山口さん
野丁場の仕事は拠点から遠いところもあるから、移動に時間がかかることが多いんですよね

町家の仕事はよく言えば地域密着で、移動も1時間圏内で済むっていうメリットがあるから、左官屋でも町家の職人さんが増えているんじゃないですかね。

その反面、自分のテリトリー内での仕事を永遠に探し続けなければならないんですけどね。

川村
建設業は給料が良くないと人が集まらないのはそれが理由だと思うんですよね。

ある程度通勤時間のことも見越した良い給料にしていないと、今の若い人たちはオンとオフが大事だから、「週休2日」「有給」とかそういう側面だけで見られちゃうと勝てる会社は激減しますよ。そりゃあ同じ給料だったら通勤時間が短い方が良いわけで。

だからやっぱり建設業の魅力って言ったら綺麗事抜きにしてお金ですよ。

そうすると自動的に会社は仕事を選ばなければいけなくなる。
安い仕事はやらない。むしろ「できない」と言ったほうが正しい。

それを本当は組合とかがもっと上と戦って、左官屋の勝ちというより単価を上げないといけないんじゃないの?って、私は思っています。

有限会社イワマのこれから。異業種からきた山口さんの視点が最大の武器!

川村
しかし山口さんは突然左官業に入ってきて、何の違和感もなく溶け込んでいま世代交代で事業を受け継いでいる。
それは本当に山口さんの人柄あってこそだと思います。
山口さん
所長ウケはめちゃめちゃ良いんですよ。それだけは自信あります。(笑)

インタビュアー
山口さんはこれから会社をどうしていきたいとか、東北で左官業界をどうしたいとか野望はあるのですか?あればぜひお聞きしたいです!
山口さん
私は全く異業種から30歳で結婚を機にイワマに入社したのですが、そういう自分を放任で育ててくれた先代や、それを受け入れてくれた東北の方々には非常に感謝しています。

今一番力を入れているのは職人の採用と育成で、社員にとって快適な環境をつくってもっと人を採用したい。それで東北の野丁場の現場にもさらに応援に行けるようにしていきたいんですよね。

本当に東北は左官屋不足から施工会社が決まらないという現場が多いので、少しでも貢献していけたらと考えています。

インタビュアー
最も人手不足な職種が左官屋さんですからね!
先日聞いた話では、若い人は左官という言葉すら知らない人もいるそうですよ。

山口さんが何か具体的に取り組んでいることってあるのですか?

山口さん
実は、2023年から外部のキャリアコンサルの方に来てもらって、個人面談などを始めました。自分が直接面談するより、外部の人のほうが話しやすいんじゃないかなと思って。
インタビュアー
私の身の回りでは面談を始めて激変した会社が沢山ありますよ。
山口さん
あ〜。本当にそういう情報ほしいです!
採用について色々教えてもらいたいですね。
川村
山口さんは、異業種から来て、ある意味この業界に浸かりすぎていない。客観的に左官業界を見ることができる。それが強みですよね。
インタビュアー
はい、山口さんは「話しやすくて面白いお兄さん」という印象で、なぜか初めてお会いした気がしません。
恐らく…だから建設業界にもすぐに溶け込んでしまったのだと思いますが。そういう部分をどんどん表に出していけば採用できると思います!

山口さん
イワマは実績は豊富な会社なので、今後は「人」の分野に目を向けて、この仕事の魅力や楽しさを若い人たちに伝えていきたいですね。
川村
東北6県、一緒に左官の窓口や「左官110番」「左官119番」を広めていきましょう!いくらでもまた応援に来ますから。
インタビュアー
おおお!
それはめちゃくちゃ強いですね。

もっと問い合わせが止まらなくなりそうです!!

―――――

東北にも勢いのある左官・土間工事会社があります。
野丁場で左官屋が決まらない…とお困りの方。一度、有限会社イワマへお問い合わせください。

「全部言わなくても話を理解してくれる」
お客様への神対応、山口さんの人柄の魅力に取り憑かれてしまうかもしれません。

▽有限会社イワマ
https://www.iwama-1.co.jp/

▽全国に優良な左官職人を「無料で」紹介
左官の窓口
https://www.kawamura-1.co.jp/sakan-no-madoguchi/

    LINEでお問い合わせ

    お問い合わせフォーム

    お名前

    会社名

    メールアドレス

    電話番号

    ご質問など