塗料材メーカーが左官材メーカーに圧勝する日⁉
塗料材メーカーが左官材メーカーに圧勝する日!?
そんな日が来る予感がする、なぜならこの先
建設業の職人不足は止まらないと思うから
現状、国内左官材メーカーの客は左官職人だ
職人相手に左官材開発をするメーカーより
誰でも扱える塗料材を開発するメーカーが勝つ
個人的にはそう思っている。
少子高齢化、技術承継…山積する問題解決に向け
今、日本はあらゆる分野で機械化促進だ!
人間をアシストする機械化で人手不足解消。
技術者不足でも機械化で生産性アップなど
建設業も合理化がどんどん進み、その上
コスパ良くビジュアルに優れた機械化施工は
顧客満足度を高めて、もはやスタンダード?
機械化がポジションを確立している!
その中で、左官業を営む自分が危惧しているのが
左官業の衰退だ…
時代の流れが、鏝を不要にしてしまう!?
勿論、全て、いきなりすぐに無くなる
とは思わないが…
左官業の近代の歴史から考えても…
材料メーカーの開発により
モルタル金鏝仕上げにおいて、
薄塗り工法がスタンダードになり…省力化!
床レベラーや、溝レベラーにベランダ用など
材料メーカーの開発競争が進み
作業効率を上げる材料が出て便利になることで
人手不足を解消しようとする方向性が見える。
大手ゼネコンの技術研究所は、左官仕事を機械化
壁塗りロボなどの開発もしているらしい…
その上に…近年は、世界中が、
環境問題を真剣に解決する方向に向かい始めた。
カーボンニュートラル、ゼロカーボンなど
いわゆる脱炭素が求められている。
左官と言う仕事は、
セメント系の材料を塗り重ねるのが多い職種
且つ、袋物の材料は固まるので使用期限があり、
ゴミなどの廃棄物も出やすい。
セメント系の材料などを塗り重ねる流行りの
輸入材料などは更に輸送コストも掛かり
脱炭素とは、かけ離れる一方かと。
日本古来の環境に優しい素材を活用する左官業者
いわゆる伝統文化を承継していく左官業者。
重要無形文化財として保護される左官職人など
ほんの少数の左官職人は残すかもしれないが
圧倒的多数の左官業者は淘汰されていくと…
人気のスイーツに例えると
今やコンビニスイーツのクオリティの高さは
プロのパティシエを唸らせる!
高級店の美味しさとビジュアルがコンビニ価格!
寿司に例えると
スケールメリットによる安い仕入
機械化による省人化などなど企業努力が
カウンター越しで職人が握る
昔ながらの寿司屋を衰退させた。
お客さんの財布に優しい、だから家族で来れる
寿司屋さんのスタンダードは今や回転寿司!
次にプロのカメラマンと言う職業…
誰でも日常にスマホのカメラがある。
カメラ機能はドンドン上がり…
編集機能までもが、上がり…
機械の性能が上がると共に
プロは本当に厳しくなったかと!?
職人が作ろうが機械が作ろうが…
客が選ぶのは、価格と品質による満足度だ!!
誰でもカンタンにビジュアルが良く!
生産性、コスパの高い仕上がり!
職人の仕事と大して区別がつかない仕上げなら
顧客は、安い方に流れるのは当然だ!
そんな左官業の未来がイメージされるから
仕上げ材などは環境に良く、見栄えがする。
誰でもカンタンに扱える。
そんな材料メーカーがコレからは強いだろう。
そう思う…
左官の鏝を扱える様になるよりも…
誰でもカンタンに扱える刷毛や
吹き付け機などで使いやすい材料が
リリースされて来たら…
今のままでは、左官材だけしか扱っていない。
鏝を使うことばかりにこだわり過ぎている。
左官屋しか見ていないメーカー!
誰を満足度させるか?勘違いしていないか?
満足させる相手はエンドユーザーだろ?
だから、左官材メーカーの未来はヤ・バ・イ!!
と予想する。
コレからの材料メーカーは
ネットで誰でも買える!
ホームセンターでも買える!
メーカー直送が良いのかは、分からないけど
そこはアマゾンから学ぶ!?
まぁ…個人的には、塗料メーカーさんなどは
左官屋などにも材料を売り込めば面白いかも!?
建設業に携わる職人が不足してるなら尚更に!?
左官仕事と塗装仕上げを比べると
鏝で塗る分人件費が高くなりコストが上がる
塗装仕上げの方が、コスパは良いだろう!
そんな視点で、考えると…
塗装仕上げは非常に興味深い分野だ。
左官材のメーカーもこれからは
誰の満足度、誰にとってコスパの良い商品か
それがハッキリ求められて行く気がする。